ABOUT

思い出を持っている人はいる。
聞く人が、いないだけ。

おもいで文庫が何であり、何をしないか。いちばん大事な考え方をお話しします。

思い出は、薄れるのではなく「語られなくなる」

その人が生きているあいだ、その人の話は食卓や集まりで自然と繰り返されていました。亡くなったあと、話す機会そのものが消えます。ご家族どうしでも「悲しませたくない」と、口にしなくなる。

写真は残ります。けれど写真が残すのは姿であって、人柄・口ぐせ・一緒に過ごした空気ではありません。そして、それを本に書き残せる人は、ほとんどいません。気持ちが足りないからではなく、書くことが難しいから。とりわけ悲しみの只中で白紙に向かうのは、ほとんど不可能です。

AIは作家ではありません。聞き手であり、書き役です。

ここが、いちばん大事なところです。

会ったこともないAIが書けば、それは創作になります。創作された「あの人」は、ご家族にとって他人です。

おもいで文庫がするのは、あなたが語ったことを、読める形に組み直すことだけ。本の中身は、最初から最後までご家族の言葉です。あなたは著者、大切な方は主人公、おもいで文庫は聞き手であり書き役です。

三つの約束

  • ① 創作しません。
    回答にない出来事・エピソード・人物を、勝手に作り足しません。想像が働くのは、語られた事実に添える情景や心情の描写までで、それも控えめに置きます。本に書かれた一文は、必ずご家族が語った何かに遡れます。
  • ② 呼び方を、そのまま使います。
    ふだん「おじいちゃん」と呼んでいたなら、本の中でも「おじいちゃん」。「祖父」に直しません。細部に見えて、この本が誰のものかを決めるのはここです。
  • ③ 人が必ず目を通してから届けます。
    生成しっぱなしにはしません。運営が本文を読み、整えてからお渡しします。「うん、これはあの人だ」と感じられない本は、出しません。

なぜ「本」の形なのか

チャットの履歴やデータファイルを、孫の代に手渡すことはできません。縦書き・文庫サイズは、日本語の物語がいちばん自然に読める形です。棚に置ける。手に取れる。そして——渡せる。表紙には、主人公のお名前と、著者としてのあなたのお名前が入ります。

「文庫」という名前

「文庫」には、小さな本という意味と、その家に代々伝わる蔵書という意味があります。一冊ずつ、その家の文庫が増えていく。そういう名前です。

思い出を持っている人はいる。聞く人がいないだけ。
書きたい気持ちはある。書ける人がいないだけ。
おもいで文庫は、その二つを引き受けて、一冊にしてお返しします。

まずは、ご相談から。

「こんな人の一冊を作りたい」——そのお気持ちだけで大丈夫です。

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